■ 2019-10-11

Fmy Friday Special Report~シネマスクエア7編~

日米同時公開直後、いえ、それ以前からアカデミー賞最有力候補の呼び声が高い衝撃作「ジョーカー」(トッド・フィリップス監督)。映画的でありながら格差社会を反映したようなリアルさも感じられる過激な演出が注目を集めていますが、皆さまはもうご覧になられたでしょうか?



DCシリーズファンの私も早速公開直後に観に行ったのですが80年代初頭のゴッサムシティの社会的に不安定で仄暗い空気感に、まんまと心を鷲掴まれて帰ってきました…。

フジグラン宇部にあるシネマスクエア7の西本佳弘支配人も「この衝撃はとにかくスクリーンで自分の目で確かめてほしい!」と力説されていました。
煽り文に偽り無し、とのことです。



ご存知、正義のヒーロー・バットマンの宿敵で最強且つ最悪のヴィラン、ジョーカーが誕生するまでを描いたストーリーなのですが、これまで定説とされてきた背景(薬液の中に落下して容姿が変化したショックから発狂してしまう…)とは異なるオリジナルストーリーで物語は進みます。
後に悪業に手を染めていくジョーカーとなる主人公・アーサーを演じるのは20㎏以上もの減量をして役作りに挑んだホアキン・フェニックス。不気味な笑い声と狂気を宿した瞳でグイグイと観客を妄想と現実が入り組んだ世界観に取り込みます。
これまで歴代のバットマンシリーズでジョーカーを演じてきたジャック・ニコルソンやヒース・レジャーとは違うアプローチで差し出される「ジョーカー」。憎き悪役ではあるのですが、心穏やかだった頃の彼の日常を見てから、どんどん闇に堕ちていく様子を追っていくと憎むに憎み切れず…。なかなかに過激な行いが多いのですが「素直に憎ませてよ…!」と同情のような情が湧いてしまい、心苦しくなってしまうほど。

各シーンに込められた意味を紐解く考察が捗るのですが、それもやはり西本支配人のお話された通り「見た人だけが味わえる衝撃」を受けてからこそ。後味が苦いかそうでないかは見た方の判断に委ねられます。好みがハッキリと分かれそうな作品だからこそ、大きなスクリーンと迫力の音響設備が整った映画館で堪能していただきたい1本です。

また、作中でキーパーソンとなるロバート・デ・ニーロ演じる大御所コメディアンのマレーが出演するリアリティショーの人気っぷりなど、当時のカルチャーを予習していくと更に作品に入り込めて楽しめるかもしれません(#^.^#)←西本支配人の受け売り

この作品を見終えた時、果たしてあなたは手放しで「面白かった」と言えるでしょうか…?!
と、皆さま一人一人に訊いていきたいほどの衝撃が待っていますよ。衝撃。キーワードです。



シネマスクエア7では、秋以降もハラハラするスリラー映画から「IT」のようなホラー映画、「アナと雪の女王2」といったファミリー向けのディズニー作品まで幅広いラインナップが揃っています!とっておきの1本で芸術鑑賞の秋に浸ってみてくださいね(*^о^*)映画は身近なアートだ~!


| Category: Friday Special Report | posted at 21:44 | by 瀬来未央 |

《《 戻る