コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(7/3OA)

「屋代島さとうみネットワーク」の田中貞徳さん 後編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。

前回に引き続き、山口県周防大島町を拠点に活動する「屋代島さとうみネットワーク」の田中貞徳さんに、お話を伺いました。
今回は、「交流事業」と「海浜清掃」について深掘りします。

「交流事業」では、地域の人々が海と触れ合い、その大切さを学ぶためのユニークなイベントを展開。
道の駅で流木を使ったアート作品の制作イベントを実施したり、大学が所有する魚や海藻の展示物を借りて「海のめぐみを頂きます」展を開催し、子どもたちに海の食材の源を伝えました。

「海浜清掃」は、屋代島さとうみネットワークの活動の中でも特に地道ながら重要な取り組み。
SNSで参加を呼びかけ、定期的に海岸の清掃を行っています。
「遠目には綺麗でも、実際には無数のゴミがある」という現実を前に、「一つ拾えば一つ減る」という信念のもと、活動を続けています。

民泊の中学生や高校生、町外からの参加者など、幅広い層が清掃に参加。
特に目につくのは漁業用の発泡スチロールやカキ養殖用のプラスチックパイプで、鹿児島の徳之島でもこのパイプが流れ着いたとの事。

田中さんがこの活動を通して伝えたいのは、「海は誰にとっても大切な場所」というメッセージ。

海が与えてくれる恵みや癒しは決して当たり前ではないからこそ、一人ひとりが海に関心を持ち、小さな行動を起こすことの大切さを訴えます。

「エコ・アクションは難しく考える必要はない」と語る田中さん。
「できることから始めてみること」が何よりも大切だといいます。
マイボトルを使う、そして街のゴミを拾うことなど、小さな一歩が豊かな海を守る大きな力となる。
海のゴミの8割は陸からのものであるため、海が遠い人も街のゴミを拾うことで海の環境を守ることに繋がると語り、周防大島の美しい海をぜひ見に来てほしい、そして一緒に活動できる機会があればいつでも連絡を、と結びました。

私たちも、屋代島さとうみネットワークさんの活動に学び、できることからエコ・アクションを始めていきたいですね。