「グリーンバード 下関チーム」の竹本梨乃さん 後編
山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
前回に引き続き、NPO法人グリーンバード下関チーム代表の竹本梨乃さんに、具体的な活動内容と込められた思いについて詳しくお話を伺いました。
グリーンバード下関チームは、毎月2回(第2土曜日10時~、第4土曜日19時~)、下関駅付近の豊前田と唐戸の2箇所で約1時間程度のゴミ拾いを行っています。
活動場所によって落ちているゴミの種類にも特徴があるそうで、豊前田では繁華街の裏路地や駐車場にタバコの吸い殻が多く、唐戸では観光地ということもあり、花壇の中に隠すように捨てられたゴミが目立つとのこと。
竹本さんは「ポイ捨てをする人が、人に見られないように、後ろめたさから隠して捨てている印象を受ける」と語ります。
「見せるゴミ拾い」で意識改革を!
竹本さんは、2024年12月に唐戸にオープンする星野リゾートの施設(リゾナーレ下関)も視野に入れ、観光客が「下関の街は綺麗で素敵だ」と感じてもらえるように活動していると強調します。
ゴミ拾いを通じて街を綺麗にするだけでなく、お揃いのビブスを着て楽しそうに活動する姿を見せることで、「ポイ捨てはかっこ悪い」という意識を住民や観光客に自然と持ってもらいたいと考えているそうです。
「まるでパレードをするように、ゴミ拾いを通じてポイ捨てを抑制するプロモーションを行っている気持ち」と、そのユニークな活動スタイルへの思いを語ってくれました。
グリーンバード下関チームの活動には、年齢制限なく誰でも参加できます。
現在、3歳から65歳までの幅広い年齢層が参加しており、親子での参加も多いそうです。
参加に必要な道具は全て運営側が準備してくれるため、手ぶらで気軽に参加できます。
次回のゴミ拾い活動は、8月9日(金)午前10時から豊前田エリアで行われる予定です。
竹本さんにとって、ゴミ拾いは単なる手段であり「きっかけ」だと語ります。
『グリーンバードのゴミ拾いを通じて、初めての人と出会ったり、友達ができたり、住んでいる町が今までと違った見え方になったり、みんなに何か一つ取り組むきっかけになったりしてきました。ゴミ拾いが人と人をつなぐ架け橋となり、街が綺麗になることで街が変わる。
そんな活動を地元下関でやりたいと思い、この度立ち上げました。
下関に落ちているゴミを拾いながら、下関を少しでも良くしていきたいと考えています。』
竹本さんからのメッセージは「私たちの活動写真を見てほしい」というものでした。
楽しんでいる人々の姿を見て、「私にもできる活動かも」と感じてもらえたら嬉しい、と語ります。
街をきれいにすることはもちろん、活動を通じて人々の意識を変え、新しい出会いを創出するグリーンバードの取り組みは、私たち一人ひとりが地域に関わるきっかけを与えてくれますね。