コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(8/21)

「竹林を食品に」株式会社 樹 武石智絵さん 前編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。

今週のゲストは、山口市徳地で配電線設備の保守伐採業務を行う、株式会社 樹の武石智絵さんです。
普段のお仕事で荒れた竹林を目の当たりにする中で、「この竹をなんとかしたい!」という想いから、竹の循環活用に取り組んでいらっしゃいます。

放置竹林を「資源」として活かしたい

武石さんがこの活動を始めたきっかけは、高齢化が進む徳地で増え続ける放置竹林でした。

「竹は昔から日本人の生活に身近なもので、いろんな活用方法がある。このまま放置するのはもったいない」と感じた武石さん。
地域のために竹を活かす方法を模索する中で、「美味しく食べて竹林整備」を掲げる「純国産メンマプロジェクト」に出会います。
「これなら自分たちでもできるかもしれない!」と、竹を食材として活用することにピンと来たそうです。
メンマ作りを入り口に、まず「美味しい」という形で竹に親しんでもらうことで、竹林問題への関心を広げていこうと考えました。

メンマ作り体験で深まる地域のつながり

武石さんは、2022年から竹を食材として活用する取り組みを始め、2023年には地元でメンマ作りの講座も開催しました。
参加者からは、「こんなに大きく伸びた筍でメンマができるんだ!」と驚きの声が聞かれたそうです。
お子さんからお年寄りまで、幅広い世代がメンマ作りを楽しみ、竹の新たな可能性を身近に感じてもらえたことが嬉しかったと語っていらっしゃいました。

食品加工の素人からのスタートだったため、レシピ開発や賞味期限、栄養成分表示など、商品化までには多くの苦労があったそうです。
しかし、商工会や商品開発のコーディネーター、そして地域の方々の応援に支えられ、見事に商品化を成功させました。

竹林整備と地域活性化の大きな柱となっている武石さんのメンマ作り。
次回は、武石さんがこの活動を通して伝えたい想いや、エコ・アクションを起こしたい方へのメッセージなど、さらに深くお話を伺っていきます。
どうぞお楽しみに!