「竹林を食品に」株式会社 樹 武石智絵さん 後編
山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
先週に引き続き、山口市徳地で配電線設備の保守伐採業務を行う、株式会社 樹の武石智絵さんをゲストにお迎えしました。
今週は、武石さんの活動から生まれた商品や、そこに込められた想いについて深掘りしていきます。
株式会社 樹では、竹の可能性を活かしたさまざまな商品を開発・販売しています。
「徳地竹菜めんま維新」は山口県産の本醸造醤油や鶏ガラスープにこだわり、丁寧に作られたメンマ。
そのままおかずやおつまみとして楽しめるだけでなく、ピザのトッピングや天ぷらなど、アレンジ料理にもおすすめです。
「徳地竹菜純国産メンマ塩漬け」は 2メートルほどに伸びた幼竹を朝採りし、すぐに塩漬けにした商品。
シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、炊き込みご飯やチンジャオロース、カレーなど、さまざまな料理に活用できます。
その他: 竹炭で育ったサツマイモを使った「竹炭育ちのさつまいも甘麹」や、スルメ風に仕上げた「竹のおつまみ ぱんだ気分」など、ユニークな商品も人気を集めています。
これらの商品は「徳地特産品販売所南大門」や「コープやまぐち」「道の駅あいお」などで購入できるほか、オンラインショップ「やまぐちECエール便」でも購入できます。
「地域には資源がいっぱいある!」
この活動を通して武石さんが一番伝えたい想い、それは「地域には資源がいっぱいある!」ということ。
放置されがちな竹林も、実は無限の可能性を秘めた「貴重な資源」であり、その価値を多くの人に知ってもらいたいと語ります。
メンマ作りをきっかけに地域の仲間が増え、人と人とのつながりの大切さを改めて感じたという武石さん。
今後は、竹をチップやパウダーにして堆肥にしたり、竹炭の製造・販売をさらに強化したりと、竹の多様な可能性を追求し、地域全体の「循環」の中で重要な役割を担えるようにしていきたいと熱く語ってくださいました。
最後に、エコ・アクションを起こしたいけれど一歩踏み出せないでいる方へ、武石さんから力強いメッセージをいただきました。
「難しく考えずに、まずは『こんなもの作れないかな?』『こんなことできないかな?』と、身近な環境に目を向けてみてください。私たちのメンマ作りも、そんなシンプルな思いから始まりました。
その小さな一歩が、必ず大きな変化につながります。
そして食べて頂くだけで竹林整備に貢献できますので、私たちが作るおいしいメンマをぜひ食べてみてください。」
武石さんの活動は、私たちに身近な資源の価値を再認識させてくれるだけでなく、新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。