『人と地球が喜ぶ暮らし わっか屋』角麻衣子さん 前編
山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
今週は、山口市金古曽町(かなこそちょう)にある『人と地球が喜ぶ暮らし わっか屋』の角麻衣子(かくまいこ)さんにお話を伺いました。
人と地球に優しい暮らしを提案する「わっか屋」
古民家を改装したお店「人と地球が喜ぶ暮らし わっか屋」店主の角さん。
築90年以上の建物の懐かしい雰囲気が「実家に帰ってきたみたい」と話す安部あずみを温かく迎えます。
店名の「わっか」には、人やモノの「繋がり」や、平和や循環の「輪」という意味が込められています。
さらに、アイヌ語で「水」を意味する「わっか」から、自然を大切にしたいという思いも込められています。
お店に並ぶこだわりの品々
店内には「人と地球が喜ぶ」をテーマに、店主が厳選したこだわりの品々が並びます。
昔ながらの製法で作られた天然醸造の調味料や無添加のお菓子、圧搾して作った油、フェアトレードの黒糖やスパイスなどいろいろ。
そして自然素材を使った手仕事の雑貨(木の器、かご、陶器など)やフェアトレードの衣類など、多岐にわたります。
「繋がり」を大切にした17年
オープンから17年。各地から届く週替わりや季節限定の商品が、お店に訪れるたび新たな発見をもたらします。
店主は、自らの役割は「ものの良さや作り手の思いを伝えること」だと語ります。
能登半島地震で被災した石川県のパン屋とのエピソードは、その「繋がり」の強さを物語ります。
被災後、輪っか屋で募金活動を行ったところ、多くの人が支援を寄せました。
その後、感謝を伝えるためにパン屋さんがわざわざ山口まで訪れるという感動的な出来事もあり、「ありがとう」が循環する温かい関係性が築かれています。
人と人が支え合い、助け合う。そんな輪を広げていきたいという角さんの思いが詰まった「輪っか屋」は、訪れる人々に優しい気持ちを届けてくれます。