『秋吉台エコミュージアム』齋藤康生さん 後編
山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
国定公園・秋吉台の成り立ちと自然の魅力を伝える拠点「秋吉台エコミュージアム」について「秋吉台エコミュージアム」の齋藤康生さんにお話を伺いました。
先週は、リアルな洞窟探検やクイズコーナーで館内を満喫しましたが、今回は「秋吉台エコミュージアム」最大の魅力の一つである「フィールドでの自然体験」をご紹介します!
エコミュージアムでは、年間を通じて約15回の学習会を実施しています。
例えば春、4月の第1日曜日には、桜祭りが行われます。
その会場の一角ではなんと化石採集体験ができるんです!石灰岩をハンマーで叩き割って、中の化石を見つけ出す体験は、子どもたちに大人気だとか。
夏には、カブトムシ編とクワガタムシ編に分かれた昆虫教室が開催されます。
学習会が終わると、先生からオスとメスのペアがプレゼントされる特典付き!
持ち帰った後の卵の産ませ方から幼虫の育て方まで丁寧に指導してもらえるため、家庭で繁殖に挑戦できます。
斎藤さん曰く、「すごい人気で、すぐ申し込みが埋まってしまう」とのこと!
秋には実際に秋吉台のフィールドに出ます。露出している石灰岩を歩きながら観察し、秋吉台の成り立ちを学びつつ、
石灰岩の中にある化石を先生に教えてもらう講座です。
冬は冬眠中の昆虫の姿(卵、幼虫、成虫)を探し出します。「意外と面白い発見がある」と斎藤さん。
斎藤さんが活動を通して最も伝えたいのは、「秋吉台の草原は、ありのままの自然ではない」ということ。
『昔から地域の人々が草を刈り、山を焼くことで、この独特の草原の自然が維持されてきました。
秋吉台の恵みを受け継いできたからこそ、これからもずっとその環境を維持していかなければなりません。
そのための知識を学ぶ場として、エコミュージアムを活用してほしい。』
と、秋吉台と人との共存の歴史、そして環境維持の大切さを語られました。
環境活動に興味がある方へは、「実際に秋吉台を散策し、植物や昆虫など、その場で生きているものに触れてほしい。
その生き物がずっと生きていけるように、今の秋吉台の環境を維持することにつながります」と、自然との繋がりを感じることから始めるよう、背中を押す一言をいただきました。
自然とつながる場所、秋吉台エコミュージアム。
ぜひ季節ごとに足を運び、その豊かな自然を体感してみてください。
そして素敵な場所 秋吉台を守っていきましょう

