コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(11/20)

『イタヤマノウエン 板山弘平さん』前編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
今回は、会員制の農園を営んでいる「イタヤマノウエン」の板山弘平(いたやまこうへい)さんにお話を伺いました。

自然豊かな山あいの農園でユニークな運営形態

山口市の山合にあるイタヤマノウエンは、約50アールの小さな畑と30アールの田んぼ、そしてお店を営んでいます。
畑や田んぼのほかに、ヤギや鶏も少数ですが飼育されています。

この農園は、オーナーの板山さんが基本的に管理されていますが、現在は「会員制」という形を取っており、農作業に興味がある方が参加し、一緒に作業を行っているのが特徴です。

自然の力を生かす野菜作り

イタヤマノウエンでは、その時々の季節に採れる旬の野菜を、なんと50種類から60種類ほど育てています。
特筆すべきは、これらの野菜を農薬や化学肥料を使わない方法で育てている点です。
農薬や化学肥料を使わないことは大変な作業ですが、これは自然にある資源や生き物の働きを生かし、それを循環させて作るやり方をとっています。
虫や病気の被害は出るものの、それに負けない土作り、野菜作りを心がけているとのことです。
この栽培方法の選択は、消費者の安心面を考慮している側面もありますが、板山さんご自身にとっては「自分たちで食べるものだから」という思いが根底にあります。
多少虫に食べられていても、十分に美味しく食べられると考えているからです。

これからの時期に旬を迎える具体的な野菜として、キャベツ、ブロッコリー、白菜、そして大根やニンジンといった根菜類。
板山さんのおすすめは、これらの野菜を使ったポトフのような素朴で温かい料理です。
自分で作った野菜は美味しいだけでなく、作った思いが乗ってくるため、もし機会があればご自身で野菜を作ってみることを強く推奨されています。

次回は、この農園で採用されているみんなで作る会員性のシステムや、私たちの日常生活でできるエコアクションについて、さらに詳しくお話を伺います。