コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(11/27)

『イタヤマノウエン 板山弘平さん』後編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
前回に引き続き、会員制の農園を営んでいる「イタヤマノウエン」の板山弘平(いたやまこうへい)さんにお話を伺いました。

食の原点を見つめ直す。会員制農園「イタヤマノウエン」

イタヤマノウエンが2023年から始めた取り組みが、山口県内ではまだ珍しい「会員制」の農園運営です
会員制を始めたきっかけは、当初、板山さんが個人的な取り組みとして続けてきた「自分の野菜は自分で作る」という活動に、興味を持った方々と一緒に挑戦してみようと考えたからです。
この会員制の目的は、単にオーナーが作ったものを会員が受け取るというシステムではありません。
板山さんが中心となり、どんな野菜を育てるか、どのように管理するかといった全体的な取りまとめを行います。
会員さんは、その時の農園の状況を見える化された情報に基づいて、作業に参加できる時に手伝い、実際に野菜ができたら自由に収穫したりするという仕組みです。

食を通じて自然の仕組みと繋がる

板山さんは、こうした活動を通して、「できるだけ多くの人が、自分の食べ物や食べることに意識を傾けるようになれば」という強い思いを伝えています。
食べることは全ての人に共通することであり、そこを知ることは、自然の生き物の働きや、それを包括する自然の仕組みに直結することになります。
この繋がりを意識することで、地球環境や自然に対して「どうなのか」と考えるきっかけになるのではないかと、板山さんは語っていました。

今すぐできる「エコアクション」

理想は、板山農園のような取り組みに参加したり、近くの農家さんの体験イベントに参加したり、場所がある方は家庭菜園を始めてみたりすることです。
しかし、時間や場所がないという方は、「近くの知人や地元の作り手の方と繋がって、直接やり取りをして食材を買う」という方法をぜひ試してみてほしいとのことです。
これが結果的に、作り手への直接の応援につながり、私たちが食を支えることにも繋がっていくでしょうとアドバイスを送ってくれました

自分の食べ物に少しだけ意識を向けること。
それは、自然を知り、環境を守る第一歩。
イタヤマノウエンのような場所が、そんな気づきのきっかけになるかもしれませんね。