コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(1/8)

『Agleaf ZERO(アグリーフ・ゼロ)伊藤徹一郎さん』 後編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
先週に引き続き、山口県山陽小野田市で“6次産業化”に挑戦し、フードロス削減にも取り組む『Agleaf ZERO(アグリーフ・ゼロ)』の代表取締役社長、伊藤徹一郎さんにお話を伺いました。

規格外野菜に新たな命を吹き込む6次産業

6次産業とは、農業(1次産業)に加え、製造(2次産業)と販売(3次産業)を行うことを指します。
アグリーフ・ゼロでは、従来、新鮮な野菜として販売していたものの、どうしても廃棄されてしまう野菜や、規格外の野菜が出てしまうという課題に直面していました。
そこで、こうした野菜を商品として活かすため、「加工」に取り組まれ、フードロス削減を目指した商品化を実現されています。
伊藤社長は、単に野菜を作るだけでなく、規格外や余った野菜にも価値を見出しているのです。

忙しい世代の救世主「なまけものcube」

この取り組みから生まれたのが、主力商品である「なまけものcube」です。


このキューブは、アグリーフ・ゼロの圃場で生産された完熟な野菜をまずペースト状にし、その後、専用の3D冷凍庫で急速冷凍をかけてキューブ状に凍らせたものです。
特に3D冷凍庫は、素材の組織を壊さずに急速冷凍できるという特徴があります。
これにより、最も美味しい時期に収穫された野菜の栄養素がそのまま凝縮されてキューブの中に入っています。
現在、「なまけものcube」はカブ、ほうれん草、キャベツ、ニンジンなどの野菜のほか、ミカンやレモンといった果物も含め、約30種類あります。

多様な活用法で食卓を豊かに

「なまけものcube」は非常に手軽に利用できます。
例えば野菜キューブは、お湯を入れるだけでスープになるなど、手軽に野菜を摂取できる方法として最適です。
果物のキューブであれば、真夏にはそのままアイス代わりや、かき氷代わりに食べたり、サイダーなどに混ぜて味を変えて楽しむこともできます。


また、キューブを応用した商品として「なまけものカレー」もあり、ジンジャーカレー、ホワイトカレー、バターマサラカレー、グリーンインドカレーの4種類が提供されています。
このカレーは、20分あればグルテンフリーの本格的なカレーが作れる上、「なまけものcube」を使用するため時短になり、普通の野菜の生ゴミが出ないという特徴を持っています。

この「なまけものcube」は、商品開発の際、特に女性主体で考えられたものです。
子育てや仕事で忙しく、なかなか時間が取れないと感じている方々にとって、「こういうものがあったら便利ではないか」という思いつきから生まれました。
そして、ゴミが出ないこと、フードロス的なことを考慮して試行錯誤の末に完成しました。
最後に、伊藤社長は、エコアクションを始めたい方々へ、特別なことをしなくても良いというメッセージを贈ってくれました。
例えば、買った野菜や食材をきちんと使い切ること。
もし余ってしまったら、刻んで冷凍しておき、後で工夫して料理に使うといった小さな工夫も、立派なエコだと考えているそうです。また、市場に出せない規格外の食材でも、ちゃんと工夫すれば美味しく晩御飯になると強調されています。

「なまけもの」という言葉の裏側には、毎日を一生懸命に生きる人たちへの、伊藤社長の温かい優しさが隠れていました。
手間を省くことは、決して悪いことではありません。それは、家族との時間や自分を労わる時間を生み出すための、前向きな選択です。
地元の土で育った野菜の力を借りて、心も体もちょっとだけ軽くなる。
そんな「美味しいエコ」を、私たちの食卓から始めてみませんか?