コスモアースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口(1/22)

『株式会社TACOOGAMA 久野公寛さん』 後編

山口県で毎週木曜日にお届けしている「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ in 山口」。
先週に引き続き、山口県防府市で「タコのお家」たこ壺を作っている、日本で最後のたこ壺職人、株式会社TACOOGAMAの久野 公寛(ひさのともひろ)さんにお話を伺いました。

【日本最後のたこ壺職人】海と花を繋ぐ「循環」の物語

皆さんは、タコを獲るための「たこ壺」がどのように作られ、その後どうなるかをご存知でしょうか?
久野さんが作るのは、釉薬を使わない「素焼き」の「たこ壺」です。これには深い理由があります。
釉薬を塗ると頑丈になりますが、素焼きのツボは時間が経つと少しずつ削れ、最終的には自然に土へと還ります。
久野さんは、タコを守り増やすために、これらの「たこ壺」を千葉県から鹿児島県まで、全国の漁師さんの漁場に放流する活動を続けています。
「来年もまた来てくれよ」という願いを込めて海に投げ入れられたタコツボは、タコにとっての「家」となり、役目を終えれば静かに自然の一部へと戻っていくのです。

「フラワーロス」を救う!余熱から生まれる「ドライフラワー」

久野さんのInstagramを覗くと、「たこ壺」の写真に混じって、色鮮やかなドライフラワーの写真がたくさん並んでいます。
実はこのお花、たこ壺を焼いた後の窯の余熱で作られているのです。

使用しているのは、花屋などで捨てられてしまう予定だった「ロスフラワー」が中心です。
一度は役割を終えそうになった花を安く譲り受け、窯のエネルギーを活用して「2度目の命」を吹き込んでいます。
「たこ壺」作りもドライフラワー制作も、久野さんの根底にあるのは「無駄をなくし、循環させる」という想いです。
「世の中の無駄が悲しい」と語る久野さんは、効率や便利さの裏側にある環境問題に目を向け、たとえ時間がかかっても自然の循環に沿ったものづくりを大切にされています。

私たちにできる「エコアクション」へのメッセージ

最後に、エコな活動を始めたいと考えている方へ、久野さんから力強いメッセージをいただきました。
「思いついたら、ちょっとずつでもやってみること。やってみてできないのは当然ですから・・・」
元々結婚式場にお勤めで、お花が好きだったという久野さんですが、陶芸の世界からドライフラワー作りまで、まさに「まずはやってみる」という精神で道を切り拓いてこられました

1300度の熱を無駄にせず、タコを守り、花を救う。久野さんの活動は、私たちが日々の生活の中で見過ごしている「小さな無駄」を宝物に変えるヒントを与えてくれます。

久野さんの素敵な作品や活動の様子は、ぜひInstagramでもチェックしてみてください!
◆Instagram多幸窯◆ https://www.instagram.com/tacoogama/