第364回 放送番組審議会

エフエム山口の第364回放送番組審議会が3月28日に開かれ、令和6年3月14日に放送した『エフエム山口 TOKYO FM共同制作 金子みすゞ詩作100年記念特別番組「見えぬけれども あるんだよ」』を聴取していただき、講評を受けました。


番組内容

エフエム山口・TOKYO FM 共同制作 金子みすゞ詩作100年記念特別番組として、令和6年3月14日(木曜日)20時~20時55分にエフエム山口とTOKYO FMで同時放送した特別番組です。
放送形態は録音番組。
山口県長門市出身の童謡詩人金子みすゞが詩作を始めてから2023年で100年。
今、あたらためて金子みすゞの生涯を丁寧にたどり、ふるさとの風土がその詩作与えた影響、今も多くの人に愛される作品の魅力や、現代の人々に訴えるメッセージなどを綴りました。
パーソナリティは、金子みすゞの詩をもとに自身でも歌をうたう坂本美雨。
坂本美雨が、金子みすゞのふるさと・山口県長門市や金子みすゞ記念館を訪ね、彼女のルーツや生涯を辿りました。また、金子みすゞ記念館館長 矢崎節夫氏や地元大津緑洋高等学校生徒へのインタビューも交え、多角的に掘り下げました。
審議会では、番組前半部分を中心に33分間を聴取、講評を頂きました。


委員からは

  • 全体として聴き入ってしまう番組だった。
  • パーソナリティの坂本美雨の語りはゆったりとして、情景を思い起こさせるものだった。
  • みすゞ通りを知らない人には、どう伝わっただろうか?みすゞファンには仙崎に足を運びたくなる内容だったと思う。
  • 詩の朗読は、いろんな世代の声が使われ工夫があった。
  • 高校生のコメントの「私生活の中でみすゞさんと関わりを感じる」との言葉が印象的で、仙崎はみすゞとともに生きている良い街で、これからもそうあって欲しいと感じた。
  • 坂本美雨の優しくゆっくりとした語りは内容にマッチしていて聞き心地の良い番組だ。
  • 仙崎の情景を思い浮かべながら、みすゞの生涯,詩、背景が伝わり非常に心を打つ内容。
  • 高校生インタビューを聴いて、みすゞが地元で愛され、地域の一部であると感じた。
  • 長門、仙崎、記念館に行ってみたくなる番組だ。
  • 効果音やピアノのBGMの心落ち着く音が良かった。
  • 金子みすゞの声は聞いたことはないが、坂本美雨の声を聞いていると、みすゞこんな声だったのではないかと思われるほど臨場感があった。
  • 金子みすゞを知らない人が聞いてもわかりやすく勉強になる。
  • 全国で聞いてほしい。伝記的な教養番組であり、山口県、仙崎の魅力の発信にもなっている。
  • 仙崎等の取材は深い敬意をもって行われおり、嬉しく有難く感じた。
  • 静か流れの番組の中で、詩の優しさと金子みすゞの生涯の悲しさの対比が表現され心が揺さぶられた。

などのご意見をいただきました。


併せて、「エフエム山口 番組基準」の改正に関しての諮問、答申を受けました。

諮問内容

「放送内容によって、SNS等において出演者に対する想定外の誹謗中傷等を誘引することがあり得ることに留意する。また出演者の精神的な健康状態にも配慮する。」という、新56条の設置について説明。

各委員からは

「諮問事項である番組基準の改正は妥当である」

と答申を受けました。