山口県立美術館

山口県立美術館を訪ねて

第60回リポートの舞台は、山口市にある「山口県立美術館」。学芸員の一宮さんにお話を伺いました。    

特別展『スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき』とは?

山口県立美術館では、6月21日(日)まで『スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき』を開催しています。今回の展覧会は、近年世界的に注目を集めている「スウェーデン絵画」を体系的に紹介する、日本で初めての展覧会です。スウェーデンの幻想的な風景には「北欧の光」が、画家の家族や身近な人との暮らしを描いた作品には。日常のささやかな喜び、「日常のかがやき」が描かれています。「北欧の光」、「日常のかがやき」この2つをキーワードに19世紀後半から20世紀初頭の「スウェーデン美術の黄金期」と呼ばれる時代の作品80点を紹介されています。

作品名『カードゲームの支度』🖼️

展覧会の一押し作品とは?

一押しの作品は、スウェーデンの国民的画家として知られるカール・ラーションの作品です。『カードゲームの支度』というタイトルの作品では、キレイに彩られた画家の自宅と、そこにいる家族が描かれています。この絵の場面は寒さの厳しい冬の夜。画家のカール・ラーションは村の大人達を招いてカードゲームを楽しむつもりでした。妻のカーリンと2人の子どもは、お酒のボトルやお菓子の入ったお皿を手に取って、その準備をしています。彼女達の視線は、こちら側に向いていて、ちょうど今この部屋に入ってきたカール・ラーションと村人達を優しく出迎えているようです。窓から見える寒い戸外とは対照的に家で家族の帰りを待つあたたかな情景が描かれているのです。画家は、この何気ない暮らしの中にある幸せ、まさに『日常のかがやき』を切り取っているのだと思います。ポスターにもなっている作品です。

ミュージアムショップについて

美しいスウェーデン絵画の世界を堪能した後は、ミュージアムショップにも立ち寄ってみて下さい。スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンとのコラボグッズや、ミナ ペルホネンのデザイナー・皆川明さんがデザインしたコラボバッグなど、ここでしか手に入らない北欧グッズがご用意されていますよ。また、これまで日本ではあまり紹介されてこなかったスウェーデン絵画に関する解説が豊富に掲載されている図録は、大変貴重で、装丁も美しいのでぜひお手に取ってみて下さい。そして、平日・数量限定で、スウェーデンの伝統的なお菓子、シナモンロールとドリンクのセットをご用意されています。甘いシナモンロールとコーヒーの組み合わせは、現在もスウェーデンで定番のお菓子セットでとても美味しいのでおすすめです。

今回の展覧会はどんな方がおすすめ?

北欧文化や西洋文化が好きな方はもちろんですが、普段忙しない日々を送っておられる方にもおすすめしたいです。この展覧会ではスウェーデンの日常を描いたあたたかな情景や、静かで幻想的な風景を見て、ゆっくりと時間を過ごすことができるのもポイントです。そして、そうした絵画を通じて、皆さんの普段の生活の中にある日常のささやかな喜び、『日常のかがやき』を見つめ直すことができる、そうした機会になれば嬉しいですね。

60回目のリポートについて

スウェーデンの日常を描いた絵画はとてもホッとするような気持ちになるので是非皆さんも、残りの日にちがないので気になる方は早めに予定を立てて足を運んでみてください。きっと癒されますよ。次回のリポートもお楽しみに😃

一宮さんとパシャり📸

山口県立美術館

山口市亀山町3‐1
Tel. 083-925-7788

●山口県立美術館HP
●山口県立美術館instagram