ワイン担当の独り言その12

さぁお待ちかねのコーナー

今日もサクサク進みます

 

 

年始に山口に帰ってきたときの話

 

 

コロナの影響で

親戚の集まりが無くなった昨今

 

親戚のあの子はもう中学生かなと考えつつ

会えない寂しさをぐっとこらえる日々

(お年玉ばらまきを回避するというほんの少しほっとするようなしないような)

 

 

正月休みなんてぐーたら×6回してればすぐ終わる運命

 

 

 

母親との別れも惜しむこと1㎜もなく

 

さっさと新幹線に乗って仕事モードに心を変化させるのみ

 

 

 

向かう駅は桃鉄でもおなじみ姫路駅

 

 

 

最近真っ白に塗りたくった白鷺城を背中に

 

券売機に向かうワイン担当

 

 

これを買わねば帰れない

 

 

という当たり前のことを頭のどこにもいれず

券売機で新山口駅までの切符を購入する

 

 

 

少し高めの指定席を買わせようとする指定席トラップも潜り抜け

 

 

 

無事購入できたワイン担当

 

 

 

切符確認して財布をかばんにしまう

 

 

 

 

その時

 

 

 

声をかけられた

 

 

とある外国人のお姉さんに

 

 

 

ナンパはご遠慮ください

と言う必要も全くなく

 

 

おもむろにスマホを見せつけられる

 

 

 

鳥取に行きたい

 

 

新幹線の切符を買ってほしい

 

 

という要望だった

 

 

 

ベトナムかタイかミャンマーかラオスかフィリピンか

そのあたりの様相のお姉さん

 

 

 

どうやら日本語もおぼつかないらしい

 

彼女にとって券売機は魔物のような機械

 

 

 

お前は立派な日本語を活用できているのかと問われると自信が無いワイン担当ではあるが

 

ここ日本では俺の独壇場である

 

 

切符くらいお安い御用である

 

 

オーケー という言葉が通じるのか定かではないが

 

 

英検3級を落ちたワイン担当の英語レベルではこれが限界

 

 

とにもかくにも俺に任せろと言わんばかりに切符を購入してあげる

 

 

 

しかしワイン担当

 

 

そこで重大なことに気付く

 

 

 

 

 

鳥取に新幹線は

 

無い

 

 

 

 

 

どうすればいいのか……

 

 

ベトナムかタイかミャンマーかラオスかフィリピンかわからないお姉さんに

 

鳥取の事情を説明してもわからないのではないだろうか

 

そもそも英検3級(落ちた)のワイン担当が英語が話せる程世の中は甘くない

 

大ピンチである

 

 

あれほど威勢よく切符の購入を任せてもらったワイン担当が

 

 

券売機の前で凍り付いた

 

 

吹き出す汗

 

 

凍り付いた心には太陽を与えてくれるバンドもいない

 

 

非常にまずい

 

 

このままではベトナムかタイかミャンマーかラオスかフィリピンかわからないお姉さんに

 

Why Japanese people!と叫ばれること間違いない

 

 

そしてよく見ると後ろにはお姉さんと同じようなおじさんもいた

 

後ろのおじさんは何やらお姉さんに伝言している

 

 

ベトナムかタイかミャンマーかラオスかフィリピンかわからないお姉さんの

お父さんかお兄さんか友人か恋人かわからないおじさんが

 

 

ひそひそ話し始めた

 

 

 

Why Japanese people!と密談しているのか

 

役に立たないJapanese people!と密談しているのか

 

 

ワイン担当に向けられた期待のまなざしが背中を突き刺す

 

 

 

しかし

 

ワイン担当は閃いた

 

 

 

 

スーパーはくと

 

があるではないか

 ※詳しい説明は省略

 

 

 

特急列車がここでは買える

 

 

冷静に心を静めたワイン担当は

 

 

姫路駅から鳥取駅までの特急列車を購入

 

 

無事事なきを得た

 

 

 

ベトナムかタイかミャンマーかラオスかフィリピンかわからないお姉さんを

 

 

 

改札まで見届け

 

 

ENJOY! JAPAN!

 

と心に留めて別れる

 

 

めでたしめでたし

 

 

 

そういえば外国人によく声を掛けられる人生であることをしみじみ思う

そういう顔しているんだろう

 

 

ちなみに

高校生の頃のあだ名は

 

 

イラン人だった

 

 

(@^^)/~~~