造り手の意志

今週のキーワードは「造り手の意志」。

「有機農法」は、フランス語で「ビオディナミ」。
肥料、害虫駆除、除草、醸造において、化学物質を一切使わずに葡萄やワインを造ることをいいます。

有機農法にはまりすぎると、“葡萄の成長は、月の満ち欠けに支配される”という占星術のような考え方、哲学に
支配されていくらしく、どっぷりハマった造り手は奇人・変人扱いされます。

有機農法家としては、教祖的に言われるフランス・ロワール、
クーレ・ド・セランの、「ニコラ・ジョリー」。
ブルゴーニュの「ラルー・ビーズ・ルロワ」。
ロワール、プイィ・フュメの「ディディエ・ダグノー」が有名です。

3人とも強烈な個性の持ち主ですが、ワインはどれも素晴らしく、心が動きます。

奇人・変人と言われるほどの造り手の強い意志が、そのまま、ワインに強く反映するのだと思います。
うち、2人はもう亡くなりましたが、その意志は引き継がれていると願います。